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山尾悠子さん初期ファンタジー『初夏ものがたり』が復刊

山尾悠子さんの初期ファンタジー小説集『オットーと魔術師』(集英社)に収録されていた連作短編集「初夏ものがたり」が、酒井駒子さんの描きおろし作品を添えて、ちくま文庫より復刊しました。解説は東雅夫さん。

 

幻の初期ファンタジー作品が復刊!

 
【あらすじ】

幻の初期ファンタジー小説集『オットーと魔術師』収録の表題作品が、酒井駒子さんの挿絵とともによみがえる!

今は亡きあの人が、こちらの世界に存在できるのは、午前零時まで。
思いがけない邂逅の行方は……

今は亡き人が大切な人のもとを訪れる、その仲立ちをするのは謎の日本人ビジネスマン、タキ氏。まばゆさと湿り気、黒塗りのリムジン、どこかでひりひりと鳴り続ける電話の音、梅雨を彩る植物……みずみずしい初夏の空気を存分に織り込み、夏の入口にふさわしい、鮮やかな印象を残す4つの小説を収録。

 
《目次》
第一話 オリーブ・トーマス
第二話 ワン・ペア
第三話 通夜の客
第四話 夏への一日
『初夏ものがたり』解説 東雅夫

 

著者プロフィール

 
■山尾悠子(やまお・ゆうこ)さん

岡山市出身。小説家。同志社大学文学部国文学科卒業。1975年「仮面舞踏会」(「S-Fマガジン」早川書房)でデビュー。

2018年『飛ぶ孔雀』で泉鏡花文学賞、日本SF大賞「芸術選奨」文部科学大臣賞を受賞。

小説『仮面物語 或は鏡の王国の記』『オットーと魔術師』『ラピスラズリ』『増補 夢の遠近法』『歪み真珠』『山の人魚と虚ろの王』、エッセイ集『迷宮遊覧飛行』、歌集『角砂糖の日』などの著書がある。

 
■イラスト:酒井駒子(さかい・こまこ)さん

兵庫県出身。絵本作家。『橋の上で』(文:湯本香樹実さん)で日本絵本賞、『金曜日の砂糖ちゃん』でブラチスラバ世界絵本原画展金牌を受賞。

著書に『BとIとRとD』『森のノート』などがある。

 

初夏ものがたり (ちくま文庫)
山尾 悠子 (著), 酒井 駒子 (イラスト)

酒井駒子の描きおろし作品を添えて、
幻の初期ファンタジー作品、待望の復刊

装画:酒井駒子
カバーデザイン:名久井直子

 


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