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弥生小夜子さん「第30回鮎川哲也賞」優秀賞受賞作『風よ僕らの前髪を』が文庫化

2020年に発表された第30回鮎川哲也賞にて優秀賞を受賞した弥生小夜子さん著『風よ僕らの前髪を』が文庫化され、創元推理文庫より刊行されました。文庫解説は宇田川拓也さん。

 

少年たちの想いが胸に突き刺さるミステリ

「単なる謎解きではなくて、息も出来ないほど苦しくなった。『風よ僕らの前髪を』とは不思議なタイトルだなと思っていたが、 その意味が分かったとき涙が止まらなかった。」
――#NetGalley レビュアー

「予想を超えた斜め上とも言うべき回収に驚きと納得を覚える一方、純な結びつきに悲哀を感じさせる推理劇」
――#NetGalley 書店関係者

 
【あらすじ】

これは罪と罰、そして一生終わらない初恋の物語だ。
従弟でかつての教え子だった青年は、本当に養父を殺したのか?

弁護士の立原恭吾が何者かに殺害された。妻の高子は密かに養子の志史を疑い、かつて探偵事務所に勤務していた甥の若林悠紀に彼の身辺調査を依頼する。

悠紀にとって志史は従弟というだけでなく、家庭教師として教えた子供の一人でもあった。謎に満ちた志史の過去を調べるうちに、悠紀は愛憎が渦巻く異様な人間関係の深淵を覗き見ることになる──。

 

著者プロフィール

弥生小夜子(やよい・さよこ)さんは、1972年生まれ、神奈川県出身。白百合女子大学卒業。第1回および第5回創元ファンタジイ新人賞の最終候補となる。その後第30回鮎川哲也賞に投じた『風よ僕らの前髪を』で、印象的な人物造形とそれぞれの心の綾を鮮明に描き出す筆力、卓越した文章表現が高い評価を受け、優秀賞を受賞しデビュー。

他の著書に『蝶の墓標』がある。

 

 
【関連】
試し読み|風よ僕らの前髪を

 


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