連句を通じて一歩踏み出す勇気をもらえる物語――ほしおさなえさん「言葉の園のお菓子番」シリーズ第5弾『未来への手紙』が刊行
『活版印刷三日月堂』シリーズ(ポプラ文庫)で知られる ほしおさなえさんによる「言葉の園のお菓子番」シリーズ第5巻『言葉の園のお菓子番 未来への手紙』が大和書房より刊行されました。
共感の声が届き続ける感動の人気シリーズ、第5弾!
『活版印刷三日月堂』などのヒットシリーズを手掛ける著者が、出会い、言葉、繋がること、喪失と再生、成熟をテーマに描く、「言葉の園のお菓子番」シリーズ5巻。
書店員の職を失ったあと、亡き祖母が所属していた連句会「ひとつばたご」に通うようになった一葉は、連句をはじめて三回目の春を迎え、新しい仕事にも積極的に取り組むようになっていた。そんななか、自分と同世代が集う「きりん座」のメンバーとの交流をきっかけに、大学時代に抱いていた想いが再び浮かびあがり……。
封印していた気持ちに向き合い、一葉は自分の心を見つめ直していく。あのとき踏み出せなかった一歩を、自分の力で踏み出すために──。
人と人が深くつながることも、ゆっくりと自分自身を見つめ直すことも難しくなりつつある昨今、深いつながりをもたらす「連句」の場と、出会った人との「言葉」を通してのやり取りのなかで、20代後半の一葉が自分の心を見つめ、人との縁に助けられながら前を向いていく、切実で、やさしい物語6話で構成された連作集です。
「変化しながら前へ進み、後ろには戻らない」という連句のルールとシンクロするように、迷いながら進む道の先は新しい出来事や出会いに繋がり、過去の痛みはいつしか豊かな可能性へと変わっていきます。
過去と向き合い未来へと進む勇気がしずかに胸に満ちてくる感動の人気シリーズの最新巻です。
本書の目次
あたらしい風
未来への手紙
自分史上最高の夕焼け
光の痕跡
「いま」と「いつか」と
連句の神さま
著者プロフィール
ほしお さなえさんは、1964年生まれ、東京都出身。作家・詩人。1995年『影をめくるとき』が第38回群像新人文学賞優秀作を受賞。2016年『活版印刷三日月堂 星たちの栞』で第5回静岡書店大賞を受賞。
主な作品に、ベストセラーとなった「活版印刷三日月堂」シリーズのほか、「菓子屋横丁月光荘」「紙屋ふじさき記念館」「ものだま探偵団」シリーズ、『三ノ池植物園標本室』(上下巻)、『金継ぎの家 あたたかなしずくたち』『東京のぼる坂くだる坂』『まぼろしを織る』など多数がある。
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<既刊>
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