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42歳でパーキンソン病に侵された精神科医は人生に何を見出したのか? 『もし私が人生をやり直せたら』が刊行

韓国で35万部突破、42歳でパーキンソン病に侵された精神科医が語る「後悔しない生き方のヒント」が詰まった、キム・へナムさん著『もし私が人生をやり直せたら』(訳:岡崎暢子さん)がダイヤモンド社より刊行されました。

 

パーキンソン病の精神科医が見つけた、人生を後悔なく生きるヒント

精神科医で、二児の母でもある著者は、42歳のときにパーキンソン病と診断されました。パーキンソン病患者に訪れる試練に、果たして自分が耐えられるのかを恐れて次第に何ごとにも手をつけられなくなり、ただベッドに横たわって天井だけを見つめる日々が続いたといいます。

 
しかし、著者は悟ります。これでは、人生があまりにももったいない!絶望して寝たままでは、何も変わらないということを。幸いにも病気は初期段階で、できることはまだまだたくさんあったのです。

 
病気になる前は、医師として、母親として、妻として、嫁として、娘として生きながら、いつも義務と責任を負い、すべての役割を完璧にこなそうと苦労してきました。自分がいなければ回らないという思い込みの中で、必死に前だけを見て走ってきたのです。そのせいで、本来享受すべき人生の楽しみがあることにも気づきませんでした。子育ての喜びも、患者を診る時のやりがいも、まともに満喫することのないまま生きてきたのです。

 
だからこそ病気が発覚してからは、何事も完璧にやり遂げようとする欲望を手放し、放りっぱなしだった自分自身を大切にしながら生きようと心に決めます。

 
仕事の引退を余儀なくされても、やりたいことの夢は尽きません。やりかけていた中国語をきちんと学びたいし、アッと驚くようなおいしい料理で皆をもてなしたい、国内の海岸線をくまなく回りたい、など、死ぬまでに必ずやっておきたいことをまとめたリストも作成。たくさんのやりたいことと、その時々でできることの夢を見続けているおかげか、時には病からくるあまりの激痛に苦しみながらも今は、生きていることが楽しくて仕方がないと思うようになります。

 
著者は言います。「どうせ生きるのなら、楽しく生きていくほうがいいでしょう?」

 
病気をきっかけに、著者が人生に何を見出したのか? 限りある時間とどう向き合うのか? あなたの人生を変える43のヒントが詰まった一冊です。

 

本書の目次より(一部抜粋)

はじめに パーキンソン病が私に教えてくれたこと

chapter1 30年間、精神分析専門医として働いてわかったこと
・人生は、いつ、どこからでも変えられる
・時には義務と責任を放りなげよう
・「無気力の沼」から抜け出す方法

chapter2 患者たちに言えなかった、今だからこそ話したいこと
・健全な大人にふさわしい10の条件
・職場にいる嫌な人との「楽なつき合い方」
・「さみしいけれど、かまわれたくない」の正体

chapter3 パーキンソン病の私が、楽しく生きている理由
・「心から憎い相手」を許した本当の理由
・他人から振り回されずに自分を守る「4つの視点」
・つまらない毎日を「特別な1日」にする意外な処方箋

chapter4 40歳で知っておきたかったこと
・40代の罠ーー自分の生き方を再点検しよう
・人生には休み時間が必要だ。でもどう作る?
・家族とは、この世で一番親しく、そして憎み合う存在

chapter5 もし私が人生をやり直せたら
・何度だって失敗して、それを喜びたい
・どんな瞬間でも、私は私を信じたい
・そして静かに死を迎えたい

おわりに 私の人生のバケットリスト10

 

著者プロフィール

 
■キム・ヘナムさん

精神分析専門医。1959年生まれ、韓国ソウル市出身。高麗大学校医科大学を卒業し、国立精神病院(現国立精神健康センター)で12年にわたり精神分析の専門医として勤務。慶熙大学校医科大学、成均館大学校医科大学、仁済大学校医科大学、ソウル大学校医科大学でも教壇に立ったのち、キム・ヘナム神経精神科医院を開業し患者の治療にあたる。

開院して1年にも満たない頃、40代前半でパーキンソン病を発症。死を願うほど絶望する日々を過ごすも、「大切な今を台無しにしてはいけない」と気持ちを切り替える。診察を再開する傍ら、投薬治療も開始。仕事、家事、育児にいそしむ日常に戻る。パーキンソン病と闘う精神科医として活躍し、現在は療養に専念している。

ベストセラーの『心理学が30歳に答える』をはじめ、数々の書籍を送り出し、韓国では著書累計100万部超の人気作家として多くの読者の共感を得ている。

『もし私が人生をやり直せたら』は2015年に韓国で出版されて以降ロングセラーとして読み継がれ、韓国政府の「世宗図書」にも選定。本書は2022年に発売された増補改訂版の日本語翻訳版である。

 
■訳:岡崎暢子(おかざき・のぶこ)さん

韓日翻訳・編集者。1973年生まれ。出版社はじめ各種メディアで韓日翻訳に携わる。

訳書に『あやうく一生懸命生きるところだった』『どうかご自愛ください』『教養としての「ラテン語の授業」』『人生は「気分」が10割』(以上ダイヤモンド社)、『頑張りすぎずに、気楽に』(ワニブックス)、『僕だって、大丈夫じゃない』(キネマ旬報社)など。編集書に『小学生が知っておきたいからだの話(男の子編/女の子編)』(アルク)などがある。

 

もし私が人生をやり直せたら
キム・へナム (著), 岡崎 暢子 (翻訳)

★35万部突破! 伝説の名著、ついに日本上陸!
★「何度も泣きました」感動の声、続々!
★「人生の残り時間」を後悔なく生きる43のヒント

42歳でパーキンソン病に侵された精神科医は、人生に何を見出したのか?

仕事、人間関係、子ども、夢、幸福、孤独etc
語りかける文章があなたの心を癒してくれる。

 


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