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乱歩賞作家・桃野雑派さん第3作『蠟燭は燃えているか』が刊行

2021年に「老虎残夢」で第67回江戸川乱歩賞を受賞した桃野雑派さんの第3作『蠟燭は燃えているか』が講談社より刊行されました。

 

広域連続放火殺人事件に挑むのは、宇宙還りの女子高校生

本作の主人公は、桃野雑派さんの江戸川乱歩賞」受賞後第1作『星くずの殺人』の登場人物の真田周(さなだ・あまね)。『星くずの殺人』の表紙の人物です。イラストはtamimoonさんが担当。

 
【『蠟燭は燃えているか』あらすじ】

京都大炎上!

金閣、銀閣燃え落ち、「蠟燭」に火がともる時。
次、焼かれるのは――「お前」だ。
広域連続放火殺人事件に挑むのは、宇宙還りの女子高校生。

宇宙ホテルでの連続殺人事件から無事に帰還した京都の女子高生真田周は、大気圏突入時、行方不明の友人へ向けて音楽配信をしたことで「人が死んだのに不謹慎だ」と、SNSで炎上してしまう。まるで事件の加害者かのような扱いを受け、迷惑系動画配信者が現れるなど、日常の通学すら困難になっていく。

ある日、地球帰還時のアーカイブ動画に不穏なコメントが書き込まれた。
「まずは金閣寺を燃やす」

半信半疑の周の目に映ったのは、予告通り黄金色に輝きながら燃え落ちる金閣だった。
その場には、行方不明の友人・瞳子の姿。あの子がこの炎上を引き起こしたのか?
哀しみの劫火が、京都を襲う。

 

著者プロフィール

桃野雑派(ももの・ざっぱ)さんは、1980年生まれ、京都府出身。帝塚山大学大学院法政策研究科世界経済法制専攻修了。南宋を舞台にした武侠小説『老虎残夢』で第67回江戸川乱歩賞を受賞し、デビュー。

筆名は、敬愛するアメリカの伝説的ギタリスト、フランク・ザッパからとった。「桃ノ雑派」名義でゲームシナリオライターとしても活躍。

★Instagram:https://www.instagram.com/momonozappa/

 

蠟燭は燃えているか
桃野 雑派 (著)

<既刊>

星くずの殺人
桃野 雑派 (著)

江戸川乱歩賞受賞第一作
無重力に浮かぶ首吊り死体
死を呼ぶ宇宙ツアーが始まった

令和のディクスン・カー(候補)が打ち上げる“天上”最高のゲーム! 法月綸太郎
地球を見下ろす、宇宙的ホワイダニットに震えた。 大森望

完全民間宇宙旅行のモニターツアーで、念願の宇宙ホテル『星くず』についた途端見つかった死体。それも無重力空間で首吊り状態だった。添乗員の土師(はせ)穂稀(ほまれ)は、会社の指示に従いツアーの続行を決めるが――。
一癖も二癖もある乗客、失われる通信設備、逃げ出すホテルスタッフ。さらには第二の殺人まで起きてしまう。帰還を試みようとすると、地上からあるメッセージが届き、それすら困難に。『星くず』は宇宙に漂う巨大密室と化したのだった。

 
【関連】
『蠟燭は燃えているか』試し読み|講談社BOOK倶楽部

 


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