AI時代に求められる3つの能力とは? 『AIが答えを出せない 問いの設定力』が刊行
グロービス経営大学院で教員を務める鳥潟幸志さんの著書『AIが答えを出せない 問いの設定力』がクロスメディア・パブリッシングより刊行されました。
本書は、日々変化する時代の中で、自分らしく生きていくために問いをどのように役立てることができるのかを社会人教育事業を展開するグロービス提供の動画学習サービス「GLOBIS 学び放題」の事業リーダーを務め、自らもグロービス経営大学院や企業研修で教鞭を執る鳥潟幸志さんが解説します。
AI時代に求められる能力
著者の鳥潟幸志さんが勤務する株式会社グロービスでは、2017年にAI経営教育研究所を立ち上げるなど、教育領域におけるAIの可能性を研究しています。
鳥潟さんは、生成AIと深く関わる中でいくつかの気づきがあったと言います。それは、「生成AIに入力する”問い”の質によって、引き出される回答に大きな違いがある」ということ、良い問いを入力し良い選択肢が提示されたとしても、最終的にそれをどのように判断するかは人であるということです。
また、AIについて考える中で、生成AIが機械的に生み出した答えに我々は従いたいのか? という疑問が生まれました。私たち人間は、AIが提示する答えよりも、魅力的な人間のリーダーの言葉に心を動かされ、それに従いたいと感じる傾向があるのではないでしょうか。
これらの考察を踏まえて、AI時代に求められる能力として以下の3つが大切であると鳥潟さんは考えています。
1. 問いの設定力
2.決める力
3.リーダーシップ
さらに、上記3つの能力の質に大きな影響を与えるものとして、
自分らしさ(≒ 自身の人生観、哲学、志など)
が、より重要となります。
良い問いを生み出すのも、物事を決めるのも、周囲を巻き込むのも、本人の内面にある価値観が大きく影響していくと思われます。もちろん、先例や他人の考えを参考にする時があっても良いでしょう。しかし、常に外部の情報に頼っていては自分で物事を考え、決めて、周囲に影響を与えることは難しくなっていくのではないでしょうか。
そして、この「自分らしさ」を深掘りし結論を導くためには、自身の内面に向けた「問いの設定力」が必要になると鳥潟さんは考えます。本書では、「問いの設定力」とは何か、そしてその鍛え方を詳しく解説しています。
本書の構成
はじめに
第一章 After AIの時代に求められる能力
第二章 問いはなぜ必要なのか?
第三章 問いの設定力を高める
第四章 決める力を高める
第五章 リーダーシップ
第六章 自分”らしさ”に沿って生きる力 とは?
第七章 自分らしさを再発見する問いの設定力
おわりに
著者プロフィール
鳥潟幸志(とりがた・こうじ)さんは、株式会社グロービス マネジング・ディレクター・GLOBIS 学び放題 事業リーダー/グロービス経営大学院 教員。
埼玉大学教育学部卒業。サイバーエージェントでインターネットマーケティングのコンサルタントとして、金融・旅行・サービス業のネットマーケティングを支援。その後、デジタル・PR会社のビルコム株式会社の創業に参画。取締役COOとして、新規事業開発、海外支社マネジメント、営業、人事、オペレーション等、経営全般に10年間携わる。
グロービスに参画後は、社内のEdtech推進部門にて『GLOBIS 学び放題』の事業リーダーを務める。グロービス経営大学院や企業研修において思考系、ベンチャー系等のプログラムの講師や、大手企業での新規事業立案を目的にしたコンサルティングセッションを講師としてファシリテーションを行う。
AIが答えを出せない 問いの設定力 鳥潟幸志 (著) クリエイティビティが磨かれる AFTER AI時代に求められる能力は「問いの設定力」「決める力」「リーダーシップ」「自分らしさ」 「問い」と「自分らしさ」を整理すると、仕事もキャリアも、うまくいく AIの登場によって、私たちの働き方や生き方は大きく影響されている。既にコンビニは自動レジになり、今までいたアルバイトはいなくなっている。あと数年のうちに私たちの職場も、あるゆる部署の仕事が自動化され、「人がやる仕事は、より少なく」なっていくだろう。 |
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