芥川賞作家・小山田浩子さん〈広島カープ三部作〉を含む『小島』が文庫化
広島県出身の芥川賞作家・小山田浩子さんによる、「広島カープ三部作」を含む作品集『小島』が文庫化され、新潮文庫より刊行されました。
「私が観ると絶対に負けるの」自宅も、会社も、球場も、またたく間に異界となる作品集
「絶対に無理はしないでください」豪雨に見舞われた地区にボランティアとして赴いた〈私〉は、畑に流れこんだ泥を取り除く作業につく。その向こうでは、日よけ帽子をかぶった女性が花の世話をしていた。そこはまるで緑の小島のようで――。
被災地支援で目にした光景を描いた表題作のほか、広島カープを題材にした3作など14編を収録。欧米各国で翻訳され、世界が注目する作家の最新作品集です。
藤野可織さん「解説」より
だから私は著者の作品を、日々の記録の正確なやつだ、と分類している。私たちは生活のさまざまをいちいち記録しておくことなんかしないから、すぐ忘れて別のものをおぼえてなにごとかを感じて考えてまたすぐ忘れてしまう。そのことをきっと著者は書いている。
小島 (新潮文庫) 小山田 浩子 (著) 欧米諸国など19ヶ国で著作が翻訳! |
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