小川哲さん×千早茜さん〈直木賞受賞同期〉ラジオ初対談!
TOKYO FMで毎週日曜朝5時30分から放送中の直木賞作家・小川哲さんがパーソナリティをつとめるラジオ番組「Street Fiction by SATOSHI OGAWA」では、6月4日、11日の放送で作家・千早茜さんをゲストに迎えます。
小川哲さんと千早茜さんは、今年第168回直木賞を同時に受賞した”直木賞同期”。対談をするのはこれが初となります。直木賞授賞式のエピソードやお互いの作風についてなど、深いトークが繰り広げられます。
小川哲さん×千早茜さん、直木賞受賞同期によるラジオ初対談! 授賞式のエピソードやお互いの作風を語る
第168回直木賞の授賞式のスピーチで小川哲さんが、「千早さんが控室でムカつくなって言っていたのですが…」という暴露話をしてニュースでも話題になりましたが、それについて千早茜さんは、「各社の編集者が『あれは小川さんのプロレスだと思うので…』と一斉に慌ててフォローしてきて。でも、受賞会場に向かう時、小川さんは『僕、(スピーチが)秒で終わるんで』って言ってたのに、すごく長くしゃべってましたよね」と当時を振り返り、小川哲さんからは、「あの時の会見、自分史上一番ウケが良くて。(芥川賞受賞の)佐藤さんが場を温めてくれていたのもあるんですが…。だいたい、受賞会見のスピーチって、誰も聞いてないしシーンとなっていることが多いけど、あの時はウケがいいので気持ちよくなってしまって。そういえば千早さんがおもしろいこと言ってたなって。その節は失礼しました」と返します。
そして、お二人からは、互いの受賞作品を読んだ感想、受賞前ノミネート段階での印象、2人で受賞することになったことについてなどが、それぞれ語られました。
また、受賞したことによる変化が訪れたと振り返ります。二人からは、直木賞受賞にともなうある種の責任感のようなものも語られました。
「『プロモーションなんでもやりますよ』と言ってしまったせいでずっと予定が入っていて…」という小川哲さんから、小説を書くときのスケジュール管理の難しさが語られ、千早茜さんからは10年以上職業作家を続けて身に着けた「自分がダメなことが分かっているので…」という千早流時間管理術が紹介されました。
さらに番組では、小川哲さんが「台本に書いてあるから質問しますけど、これはもう何回も訊かれていると思いますけど…」と前置きをしながら、千早茜さんが小説を書き始めたきっかけや、子どもの頃に住んでいたアフリカ、ザンビアでの経験、2歳から日記をつけていたという過去を伺いました。千早茜さんが「昔は恥ずかしくて言えなかったんだけど…」と前置きした、「29歳」にデビュー年齢を決めていた理由とは――?
さらに、4月26日に発売された千早茜さん直木賞受賞第一作『赤い月の香り』について、小川哲さんの感想、また、初めて続編を出したことについて、編集者の口車に載せられた(?)経緯、そして、刊行後に寄せられた読者からの熱烈な続編希望の意見についても伺っています。さらなる続編があるのかについて小川哲さんから尋ねられると「小川さんならどうします?」と千早茜さん。「僕なら~」と小川哲さんが提案した驚きの次作とは?
6月4日、11日(日)5:30~5:55の放送をお楽しみください。
「Street Fiction by SATOSHI OGAWA」番組概要
『地図と拳』で直木賞を受賞、今注目を集める気鋭の小説家・小川哲さんがパーソナリティを務め、リベラルアーツをコンセプトに、毎週日曜の朝、ゲストを迎えた対談、本の音声レビュー、シンポジウムやイベント等のレポートなど、番組を通じ様々な気づきを届けていきます。
■放送日時:毎週日曜日5:30~5:55
■放送局:TOKYO FM
■パーソナリティ:小川哲さん
★完全版アーカイブ:https://audee.jp/program/show/300005062
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