無重力に浮かぶ首吊り死体――桃野雑派さん「江戸川乱歩賞」受賞後第一作『星くずの殺人』が刊行
2021年に「老虎残夢」で第67回江戸川乱歩賞を受賞した桃野雑派さんの受賞後第1作『星くずの殺人』が講談社より刊行されました。
無重力に浮かぶ首吊り死体――死を呼ぶ宇宙ツアーが始まった
「令和のディクスン・カー(候補)が打ち上げる“天上”最高のゲーム!」
――法月綸太郎さん
「地球を見下ろす、宇宙的ホワイダニットに震えた。」
――大森望さん
【あらすじ】
完全民間宇宙旅行のモニターツアーで、念願の宇宙ホテル「星くず」についた途端見つかった死体。それも無重力空間で首吊り状態だった。添乗員の土師穂稀(はせ・ほまれ)は、会社の指示に従いツアーの続行を決めるが――。
一癖も二癖もある乗客、失われる通信設備、逃げ出すホテルスタッフ。さらには第二の殺人まで起きてしまう。帰還を試みようとすると、地上からあるメッセージが届き、それすら困難に。「星くず」は宇宙に漂う巨大密室と化したのだった。
著者プロフィール
桃野雑派(ももの・ざっぱ)さんは、1980年生まれ、京都府出身。帝塚山大学大学院法政策研究科世界経済法制専攻修了。南宋を舞台にした武侠小説『老虎残夢』で第67回江戸川乱歩賞を受賞し、デビュー。
筆名は、敬愛するアメリカの伝説的ギタリスト、フランク・ザッパからとった。「桃ノ雑派」名義でゲームシナリオライターとしても活躍。
★Instagram:https://www.instagram.com/momonozappa/
江戸川乱歩賞について
江戸川乱歩賞は、1954年に江戸川乱歩の寄付を基金として、日本推理作家協会(旧・日本探偵作家クラブ)により、探偵小説を奨励するために制定された公募の文学賞です。長編ミステリー小説(原稿用紙350~550枚)を募集。
受賞者には、正賞として江戸川乱歩像が、副賞として賞金1,000万円が贈られます。
また、講談社とフジテレビが後援しており、受賞作は講談社より刊行され、フジテレビによって映像化されます。
星くずの殺人 桃野 雑派 (著) 江戸川乱歩賞受賞第一作 |
<既刊>
老虎残夢 桃野 雑派 (著) 第67回 江戸川乱歩賞受賞作。 最侠のヒロイン誕生! 各選考委員絶賛! 私は愛されていたのだろうか? 「館」×「孤島」×「特殊設定」×「百合」! |
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