ヨン・コーレ・ラーケさん〈極寒のスリラー小説〉『氷原のハデス』がノルウェーより上陸!
巨大津波の脅威を描いた代表作「THE WAVE/ザ・ウェイブ」(2016年本邦公開)で第88回アカデミー賞外国語映画賞に選出、またその続編である「THE QUAKE/ザ・クエイク」(2018年)も世界で話題を呼んだ、ノルウェーを代表する映画脚本家ヨン・コーレ・ラーケさんの小説家デビュー作『氷原のハデス』(2019年)が扶桑社より上下巻同時刊行されました。
なお、冒頭40ページを無料公開中(https://www.fusosha.co.jp/books/detail/9784594093075)です。
ノルウェーの新星が放つ極寒のスリラー『氷原のハデス』 あらすじ
◆北極基地に残された凍死体。殺人犯はまだそばにいる──
特殊部隊出身の元狙撃手であるアナ・アウネは負傷を原因に軍を辞したのち、父の友人で科学者のダニエル・ザカリアッセンと北極遠征に参加している。ある夜、ふと窓の外を見たアナは、空に打ちあげられた照明弾を目撃する。方角から、中国の極地研究基地〈アイス・ドラゴン〉が発した救難信号だと判断したアナとザカリアッセンは、暴風雪のなか、ホバークラフトでその基地へと向かうが、人の気配はなく、キャビンに足を踏み入れた二人を迎えたのは、何者かに殺されたと思しき十数体の凍結死体だった……
◆トラウマを抱えた狙撃手が最後に射抜くものとは──
〈アイス・ドラゴン〉の研究者を惨殺した犯人はまだ近くにいる──そう確信したアナは、犯人を見つけ出す決意を固め、捜索を開始すると、ある棟でジャッキーと名乗る生存者にでくわした。就寝中に襲われたと話すジャッキーに疑いの目を向けた矢先、もうひとりの隊員・マルコが基地に帰ってくる。どちらかが犯人に違いないとふたりを訊問するアナだったが、証言から〈アイス・ドラゴン〉の隠された目的が明らかになると、北極を巡る中国、アメリカ、ロシアを巻き込んだ国際謀略の影がちらつきだし、事態は思わぬ方向へと転がりはじめる……
<海外メディアからの推薦コメントを紹介!>
・高まる恐怖を植え付ける……タイトルどおりの極寒でひりつく物語
フィナンシャル・タイムズ
・吹雪の中で繰り広げられる『ダイ・ハード』と『アガサ・クリスティ』の猛烈なブレンド
ノルウェージャン・アート
・閉所恐怖症のようなスリラー!
アフテン・ポステン紙
・驚くべき真相に向かって、ラーケはただひたすらサスペンスを持続させる
スタヴァンゲル・アフテンブラード紙
著者プロフィール
■ヨン・コーレ・ラーケさん
ノルウェーを代表する映画脚本家。代表作である「THE WAVE/ザ・ウェイブ」(2016年本邦公開)は第88回アカデミー賞外国語映画賞のノルウェー代表に選出され、またその続編である「THE QUAKE/ザ・クエイク」(2018年)も世界で話題を呼んだ。
2019年に『氷原のハデス』を発表し小説家デビュー。15カ国以上で翻訳され映像化が決定するなど、高い評価を受けており、2022年には〈アナ・アウネ〉シリーズの第二作「The Deep」が上梓されている。
■訳:遠藤宏昭さん
1952年生まれ、神奈川県出身。早稲田大学第一文学部卒業、ブリティッシュ・コロンビア大学大学院修士修了。専攻は言語教育。
訳書に、ギビンズ『アトランティスを探せ』、スパロウ『真冬の牙』、パンクボーン『デイヴィー 荒野の旅』、ロリンズ『アイス・ハント』(以上、扶桑社)、ライアル『誇りは永遠に』(早川書房)など。
氷原のハデス(上) (海外文庫) ヨン・コーレ・ラーケ (著), 遠藤 宏昭 (翻訳) |
氷原のハデス(下) (海外文庫) ヨン・コーレ・ラーケ (著), 遠藤 宏昭 (翻訳) |
【関連】
▼【試し読み】氷原のハデス(上)
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