『名探偵のいけにえ』白井智之さん〈探偵シリーズ〉姉妹編『名探偵のはらわた』が文庫化

白井智之さん著『名探偵のはらわた』
『名探偵のいけにえ 人民教会殺人事件』が「2023本格ミステリ・ベスト10」国内ランキングで第1位となった、特殊設定・多重解決ミステリの鬼才・白井智之さんの〈探偵シリーズ〉第1弾『名探偵のはらわた』が文庫化され、新潮文庫より刊行されました。
『名探偵のはらわた』について
【あらすじ】
「亘(わたる)君、君は真実を語るべきだ」農薬コーラ毒殺魔、局部切断女、そして恐怖の三十人殺し!?昭和史に残る極悪犯罪者たちが地獄の淵から甦(よみがえ)り、現代日本で殺戮の限りを尽くす。空前絶後の惨劇に立ち上がった伝説の名探偵は、推理の力でこの悪夢を止められるのか。「疑え――そして真実を見抜け」二度読み必至の鮮やかな伏線回収、緻密な論理(ロジック)による美しき多重解決。本格ミステリの神髄、ここにあり。
※試し読み、 大森望さんの書評「昭和の殺人鬼七人が地獄から甦る」は、https://www.shinchosha.co.jp/book/104481/ よりご覧ください。
著者プロフィール
著者の白井智之(しらい・ともゆき)さんは、1990年生まれ、千葉県出身。東北大学法学部卒業。2014年、第34回横溝正史ミステリ大賞の最終候補作となった『人間の顔は食べづらい』で有栖川有栖さん、道尾秀介さんの推薦を受けデビュー。
グロい特殊設定ものを得意とするため、「鬼畜系特殊設定作家」などとも呼ばれる。しかし、設定内でのロジックは手堅く、本格ミステリの書き手として評価が高い。
2015年に刊行した『東京結合人間』が第69回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)候補、2016年に刊行した『おやすみ人面瘡』が第17回本格ミステリ大賞候補となる。
他の著作に『少女を殺す100の方法』『お前の彼女は二階で茹で死に』『そして誰も死ななかった』『名探偵のはらわた』『ミステリー・オーバードーズ』『死体の汁を啜れ』がある。
★公式サイト:http://shiraitomoyuki.com/
名探偵のはらわた (新潮文庫) 白井 智之 (著) 史上最強の名探偵VS.史上最凶の殺人鬼たち! シリーズ新刊『名探偵のいけにえ』が「2023本格ミステリ・ベスト10」ぶっちぎりの1位獲得! 怒濤の多重解決・どんでん返しに陶酔する全ミステリファン必読の圧倒的傑作!! 悪夢が甦る――。日本犯罪史に残る最凶殺人鬼たちが、また殺戮を繰り返し始めたら。新たな悲劇を止められるのはそう、名探偵だけ! |
<既刊>
名探偵のいけにえ: 人民教会殺人事件 白井 智之 (著) 奇蹟VS探偵! 病気も怪我も存在しない楽園で起きた、四つの密室殺人。ロジックは、カルト宗教の信仰に勝つことができるのか? 病気も怪我も存在せず、失われた四肢さえ蘇る、奇蹟の楽園ジョーデンタウン。 |
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