この国や世界が、今どんなところにいて、どんなところへ向かおうとしているのか――14万部のロングセラー絵本『新・戦争のつくりかた』が緊急重版

『新・戦争のつくりかた』(文:りぼん・ぷろじぇくと、絵:井上ヤスミチさん)
ウクライナ情勢などに伴う世界規模の安全保障・経済などの変化がわたしたちの日常に直接的な影響を及ぼし始めています。そんな状況を受けて、マガジンハウスは、2004年に刊行されて約14万部のロングセラーとなっている絵本『新・戦争のつくりかた』(文:りぼん・ぷろじぇくと、絵:井上ヤスミチさん)の緊急重版を決定しました。
「あなたは戦争がどういうものか、知っていますか?」
この素朴な問いかけで始まる絵本『戦争のつくりかた』。2004年に出版され、平明な文章で、安全保障、経済、教育、マスメディアなどの変化がもたらす不透明な未来に警鐘を鳴らす内容が大きな話題となり、自費出版の冊子版3万3千、マガジンハウス書籍版(英訳付)9万部を売り切りました。
2014年の改訂版は、デザインを一新、本文の背景となる関連法律集を大幅に拡充したほか、自衛隊の海外派遣実績を示す地図、関連法令や政府方針と国内外の政治動向を対照できる年表を加えて約2万部を売り切るロングセラーになりました。
今回の緊急重版にあたっては、2014年以降に改正された主な関連法令や自衛隊の動きなどが補足されています。
★書籍のテキスト全文、その他資料を公式サイトにて公開:https://sentsuku.jimdofree.com/
※「りぼん・ぷろじぇく」とは、絵本『戦争のつくりかた』を作るきっかけとなった個人間のゆるやかなネットワークで、特定の組織、団体、政党、宗教などとは関係ありません。
新・戦争のつくりかた りぼん・ぷろじぇくと (著), 井上ヤスミチ (イラスト) 2004年に発売され、新聞、雑誌、テレビやネットで大きな話題となった『戦争のつくりかた』。戦争をしないと決めた国・日本が、戦争のできる国になっていく道筋を、やさしい言葉で描いた絵本でした。 あれから10年。 “よくよく考えれば、「平和」の反対語は「戦争」じゃなくて「ペテン」だとわかります。 |
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