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「これからの話をしよう。まともな社会を作るために」ノーム・チョムスキーさん『壊れゆく世界の標』が刊行

ノーム・チョムスキーさん著『壊れゆく世界の標』

ノーム・チョムスキーさん著『壊れゆく世界の標』

ノーム・チョムスキーさんの最新刊『壊れゆく世界の標』(NHK出版新書)がNHK出版より刊行されました。

 

パンデミックと経済危機、気候変動、民主主義の未来まで。トランプ政権以後の社会情勢を鋭く考察し、新しい社会変革の希望にも眼差しを向ける。現代知性の最高峰による最新作!

言わずと知れた「知の巨人」として精力的な言論活動を続け、日本でも絶大な知名度を持つノーム・チョムスキーさん。本書はインタビュアーを通してチョムスキーさんの幅広い問題関心への知見と思考のエッセンスが凝縮された最新著作です。

 
トランプ政権以後のアメリカ政治とメディアの在り方から、核戦争の危機、環境問題、新型コロナウイルスと社会の混乱、社会変革の新たな動き、資本主義の行く末に至るまで、多岐にわたる話題への関心と危機感を平明な語り口で明らかにします。

 
また、上記の社会問題を舌鋒鋭く指摘する一方で、労働者層への肯定的な評価や持続可能な社会に向けた提言など、より良い未来にむけた温かい眼差しが印象的です。

 
今年94歳を迎える「知の巨人」は、希望を捨てず自ら考え、行動することの大切さを私たちに伝え続けています。

 

本書の構成

第1章 命を守らない国家
コロナ禍で保健分野の予算が減るアメリカ/パンデミック下の経済危機の本質/良心なき企業/コロナの初動対策はいかに失敗したのか/人新世と感染症/決して「負けた」と認めないトランプ/政府が敵意を抱かれる理由/サンダースの敗北から学ぶべきこと

第2章 アメリカを覆う「被害妄想」
コロナ禍に見るトランプの行動理念/次のパンデミックまでには時間がない/アメリカを覆う「被害妄想」/陰謀論との向き合い方/帝国主義の負の遺産/問題の根はトランプよりもはるかに深い/どうすれば資本家の論理から脱せるか

第3章 スローガンを叫ぶだけでは何も変わらない
反ワクチン運動の弊害/大統領選に勝利した民主党の「敗北」/国民の九割の声が政治に反映されない理由/核保有国イランとの向き合い方/パレスチナの希望

第4章 変革は足元で始まっている
政府を操る「投機者」の存在/「知識人」を再考する/議事堂襲撃事件はなぜ支持されたのか/「選挙が不正だった」と信じきった人々/気候変動を生き延びるには/ネオリベラリズムに抗する試み/ブラック・ライヴズ・マターの教訓/「老いたモグラ」が顔を出すとき

第5章 可能なる平和を求めて
迫られる二者択一/一方通行の「新たな冷戦」/中国とどう渡り合うべきか/覇権国家の支配の姿勢/サイバー戦争という国際課題/核保有地域への対応の方途/それでも軍拡するアメリカ/われわれは自らが持つ力に気づくべきだ

第6章 持続可能な社会への道標
コロナの感染者数と党派対立の相関/サンライズ運動、グリーンニューディール決議案/アメリカ例外主義の誤り/アメリカはアフガンにどう償えるか?/運動には戦略がなければならない

第7章 知性の悲観主義、意志の楽観主義
大幅に後退する民主主義/「それでもやるしかない」/どんなものも退歩する時期と進歩する時期がある/ いくつかの重要な勝利/ 中国の脅威とは「中国の存在そのもの」/「組織」を再興せよ/公正でまともな世界に近づくために

 

著者プロフィール

 
■著者:ノーム・チョムスキーさん

1928年生まれ、アメリカ・フィラデルフィア出身。マサチューセッツ工科大学インスティテュート・プロフェッサー、名誉教授。

言語学の世界的権威として知られ、1950年代に提唱した「普遍文法」理論は現代言語学に革命をもたらした。ベトナム戦争以来、アメリカの政治に厳しい批判の目を向けていることでも知られる。

著書に『メディア・コントロール』(集英社新書)、『アメリカを占拠せよ!』(ちくま新書)、『誰が世界を支配しているのか?』(双葉社)『メディアとプロパガンダ』(平凡社)など多数。

 
■[聞き手] デヴィッド・バーサミアンさん

ジャーナリスト。ノーム・チョムスキーやエドワード・サイードらと長年タッグを組むインタビュワー。チョムスキーさんとの共著に『グローバリズムは世界を破壊する』など。

 

壊れゆく世界の標(しるべ) (NHK出版新書)
ノーム・チョムスキー (著), デヴィッド・バーサミアン (著), 富永 晶子 (翻訳)

リベラルよ、目を覚ませ。

パンデミックから気候変動、格差と福祉、資本主義の展望まで。世界はどこへ向かうべきか。トランプ政権以後のアメリカから社会の未来をまなざす、「知の巨人」によるコロナ禍の思索。

 


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