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【第10回 本屋が選ぶ時代小説大賞】永井紗耶子さん『商う狼 ―江戸商人 杉本茂十郎―』が受賞

第10回「本屋が選ぶ時代小説大賞」が決定!

第10回「本屋が選ぶ時代小説大賞」が決定!

文藝春秋の月刊小説誌『オール讀物』編集部は10月29日、第10回「本屋が選ぶ時代小説大賞」の受賞作を発表しました。

 

第10回「本屋が選ぶ時代小説大賞」が決定!

第10回「本屋が選ぶ時代小説大賞」は、令和元年10月1日から令和2年9月30日までに発表された単行本の中から、文芸評論家の縄田一男さん、末國善己さん、大矢博子さんの3名の推薦をもとに、5作品を候補作として決定。10月28日に、今年の選考委員を務める書店員の方たちによる選考会が文藝春秋本館にて開催され、次の通り受賞作が決定しました。

 
<第10回「本屋が選ぶ時代小説大賞」 受賞作品>

永井紗耶子(ながい・さやこ)さん
『商う狼 ―江戸商人 杉本茂十郎―』(新潮社)

 
受賞者の永井紗耶子さんは、1977年生まれ。神奈川県出身。慶應義塾大学文学部卒業。新聞記者を経て、フリーランスライターに。佛教大学大学院で仏教文化修士号も取得。2010年「絡繰り心中」で第11回小学館文庫小説賞を受賞し、デビュー。Twitterは、https://twitter.com/sayavivi

 
選考委員は、阿久津武信さん(くまざわ書店錦糸町店)、市川淳一さん(丸善ラゾーナ川崎店)、田口幹人さん(リーディングスタイル)、平井真実さん(八重洲ブックセンター京急百貨店上大岡店)、昼間匠さん(リブロプラス本部)の5名。
選考の詳細は、『オール讀物』12月号(11月21日発売)に掲載されます。

 
なお、第10回「本屋が選ぶ時代小説大賞」の候補作品は以下の5作品でした。

【候補作品】
◎今村翔吾さん『じんかん』(講談社)
◎木下昌輝さん『まむし三代記』(朝日新聞出版)
◎永井紗耶子さん『商う狼 ―江戸商人 杉本茂十郎―』(新潮社)
◎谷津矢車さん『絵ことば又兵衛』(文藝春秋)
◎柳広司さん『太平洋食堂』(小学館)

 

「本屋が選ぶ時代小説大賞」について

「本屋が選ぶ時代小説大賞」は、文藝春秋の『オール讀物』編集部が主催する文学賞です。

前年10月から当年9月までに刊行された時代小説の中から、文芸評論家が候補作を選出し、その候補作を対象に、書店店長等で構成される選考会を開催し、大賞が選出されます。

 

商う狼: 江戸商人 杉本茂十郎
永井 紗耶子 (著)

「いざとなれば、金は刀より強いんです」江戸の商業を“最適化”した風雲児の生涯!
甲斐の農家から江戸の飛脚問屋の養子となった茂十郎は、名を揚げた矢先に永代橋の崩落事故で妻子を失う。その悲しみを糧に、茂十郎は三橋会所頭取となり橋の運営に要する莫大な費用を集め、十組問屋を再編し、菱垣廻船を立て直して流通を一新。江戸の金の流れを掌握し、「狼」と恐れられながらも商いの道理を貫いた実在の改革者に迫る傑作歴史小説。

 
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