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【第28回吉田秀和賞】堀真理子さん『改訂を重ねる『ゴドーを待ちながら』 演出家としてのベケット』が受賞

水戸市芸術振興財団は11月4日、優れた芸術評論に贈られる第28回吉田秀和賞の受賞作を発表しました。

 

第28回吉田秀和賞の受賞作が決定!

第28回吉田秀和賞は、次の通り受賞作が決定しました。

審査員は、磯崎新さん(建築家)、片山杜秀さん(評論家/慶應義塾大学法学部教授)。

 
■第28回吉田秀和賞
堀真理子さん(青山学院大学経済学部教授)
『改訂を重ねる「ゴドーを待ちながら」 演出家としてのベケット』(藤原書店)

 
受賞者の堀真理子さんには、表彰状と副賞200万円が贈られます。贈呈式は11月25日午後1時30分から水戸芸術館会議場にて開催。

審査員選評、著者略歴など詳細は、http://www.arttowermito.or.jp/dir_download/pressrelease/yosidasyo_28kettei_pr.pdf〔PDF〕をご覧ください。

 

吉田秀和賞について

吉田秀和賞は、水戸芸術館開設を記念して、音楽を中心に芸術評論に多大な功績のあった吉田秀和さんの名を冠し1990年に創設された文化賞です。芸術文化を振興することを目的として、優れた芸術評論を顕彰。

水戸市芸術振興財団が運営し、受賞者には正賞として表彰状が、副賞として200万円が贈られます。

 

改訂を重ねる『ゴドーを待ちながら』 〔演出家としてのベケット〕
本人による数百か所の台本改訂と詳細な「演出ノート」――
ベケットがアップデートし続けた『ゴドー』の神髄とは何か?
1953年に初演され、現代演劇に決定的な影響を与えた『ゴドー』。「不条理」や「ディスコミュニケーション」が日常化している現在、ベケット自身による改訂と演出から何を読み取ることができるか。

(本書「まえがき」より)
本書のねらいは『ゴドー』の舞台を楽しむために、またその戯曲を味わうための指針となるよう、この作品に秘められた未曾有の仕掛けを明かし、筆者なりに紐解いていくことである。その仕掛けの解読に欠かせないのがベケットの遺した『ゴドー』の「演出ノート」である。
ベケットが自分の戯曲を舞台化し、「演出家」としても活躍していたことは研究者や一部の演出家を除き、あまり知られていない。しかし、彼は作家業に負けないぐらい、「演出家」として綿密な構想を練って舞台作りに当たっていた。
ベケット自身の演出による『ゴドー』の初上演舞台は1975年、旧西ドイツ、西ベルリンのシラー劇場だった。『ゴドー』執筆から25年を経ての挑戦だったが、この上演でベケット自ら、出版された台本に何百か所も手を加え、より洗練された作品に作り直している。その演出上の改訂からは、ベケットがめざした舞台、作品の全容が見えてくる。

 
【関連】
「第28回吉田秀和賞」受賞者決定のお知らせ〔PDF〕
水戸芸術館|吉田秀和賞について|概要

 


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